「知財管理」誌
Vol.64 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 64巻(2014年) / 12号 / 1843頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 基礎的な特許マネジメントの研究─特許出願,保有の考え方─ |
著者 | マネジメント第1委員会第1 小委員会 |
抄録 | 近年の事業環境の変化により、従前の成功モデル(特許出願件数により他社を圧倒して競争優位性を獲得)が機能せず、逆に大量の特許出願公開により技術情報が流出し、他社や新興国に当該技術がキャッチアップされる事態が生じていることが指摘されている。しかし、未だ、多くの企業では、大量特許出願時代の習慣から抜け出せず、事業競争力に寄与しない特許出願を続けているのではないだろうか。以上の課題認識のもと、事業競争力に結びつけるための出願件数・保有数と、事業戦略との関連を検討するために、事業戦略の一般モデルである“市場の発展段階”と“競争地位戦略”の切り口で、出願・保有数の考え方を考察し、事例を分析した。要は、事業戦略に応じた出願の目的(知財戦略)を考え、出願方針、件数、特許保有件数の目標を設定すべきであり、件数から考えることは止めるべきである。実績の件数は目標に向かって活動した結果である。 |
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