「知財管理」誌
Vol.56 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 56巻(2006年) / 8号 / 1235頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 技術経営における知的財産部門の役割―技術開発戦略立案への貢献― |
著者 | 知的財産管理第1委員会第3小委員会 |
抄録 | 企業環境が著しく変化している中で、技術を利益に結びつけていくために、技術経営の重要性があらためて指摘されている。しかし、本来、技術経営の一翼を担わなければならないはずの知的財産部門の果たすべき役割は必ずしも明確ではない。当委員会では、技術経営を推進するにあたって、技術戦略への知的財産部門の関わり方や役割について各業界を代表する先進企業の経営幹部や大学の有識者を複数訪問し、それぞれに異なる特徴を持つ知的財産部門の最新の動向を収集、分析するとともに、企業における今後の知的財産活動、知的財産部門のあるべき役割について考察した。今回の分析結果から分かった知的財産部門に求められる能力は、「現場力」、「コミュニケーション」および「提案力」である。企業の知的財産部門は、今こそ、研究開発部門との開発ロードマップの共有化や経営部門との経営判断、意思決定など、技術経営の中枢的機能を担い、技術開発競争力の強化と利益確保のために、必要と感じたら自ら動く、自ら仕事を取り込む姿勢が何より求められている。 | 本文PDF |