「知財管理」誌
Vol.56 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 56巻(2006年) / 7号 / 983頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 上位概念の物質特許の権利範囲は後に初めて製造された下位概念の製造物に及ぶか |
著者 | 園田吉隆 |
抄録 | 新規化合物特許について、実施可能要件とサポ−ト要件とが特許の有効性と技術的範囲に与える影響について審査基準と最近の判例を整理した。具体的には、上位概念の物質特許の権利範囲は後に初めて製造された下位概念の製造物に及ぶか否か、特許請求の範囲が製造方法の開示されていない化合物を含むことを理由とする無効理由の有無、技術的範囲は製造方法が開示されていない化合物に及ぶか否か、特許は有効であるが当該特許の技術的範囲は文言上含まれる特定のものに及ばない場合はあるか、および、用途発明の権利範囲との整合性について整理した。これらの点については裁判所の今後の判断を待たなければならない点は多いが、以下に詳論するように現在までの判例の考え方をある程度整理することができた。 | 本文PDF |