「知財管理」誌
Vol.56 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 56巻(2006年) / 7号 / 971頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 著作権侵害行為の幇助的行為と刑罰規定(その1)―いわゆるWinny事件1)を契機として― |
著者 | 大友信秀 |
抄録 | Winnyというファイル交換ソフトの開発者が、同ソフトを使用して著作権侵害となるファイル交換を行っていたユーザーの行為に対する幇助責任を問われ、逮捕された。同事件は、わが国において、初めて著作権法違反の幇助責任が刑事上問題となったものである。著作権法における幇助的行為の責任に関しては、民事上も明確な基準が定立されていない中で、プログラム開発者のネット上へのプログラムのアップロード等の責任が刑事上問われるという事態が生じた。民事上の議論を整理した上で、狭義の共犯との関係で著作権侵害の責任を問題とする際の構造を明らかにし、同種の事件への対応策を検討する。 | 本文PDF |