「知財管理」誌
Vol.56 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 56巻(2006年) / 6号 / 847頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | パテントプールの今日的意義―特許,独禁法および標準のインターフェースとして― |
著者 | 藤野仁三 |
抄録 | 近年、パテントプールへの関心が高い。とくに標準化活動の関連でパテントプールの役割が期待されている。パテントプールは、運用によっては独占禁止法の規制を受ける。先進国では独占禁止法の適用予測性を考え、ガイドライン(指針)を発行している。しかし、個別事例の違法性についてはガイドラインだけでは必ずしも明らかではない。そのため、日米欧では事前相談制度が設けられている。米国の「ビジネス・レビュー・レター」(BRL)は、個別事例についての米当局の見解が公開されるため重要である。わが国では、昨年、パテントプールの形成・運営に関する独占禁止法の運用指針が公表された。 本稿は、今、なぜパテントプールが注目されているのか、その背景を明らかにしようとするものである。そのために、パテントプールの歴史、ライセンス規制の動向、運用されているパテントプールの実例など、日米の事例を中心にして検討する。 |
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