「知財管理」誌

Vol.56 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 56巻(2006年) / 5号 / 745頁
論文区分 論説
論文名 商標評価手法の一考察―ことばの感性評価―
著者 黒川伊保子
抄録 客観的指標によることばの感性評価システムとは、発音時の口腔内物理効果を精査することによって、語感を数値化したものである。現在では商品のネーミングにおいて候補名の選抜時に欠かせない指標として注目を浴びつつある。
ネーミング現場で感性評価が重要視される一方で、商標として管理され、価値評価される際に感性評価がなされることがない。感性評価の機能は知財部に集約した方がより効率的と考え、「商標の感性傾向」を知る商標部門は企業のブランド戦略の中枢を担うことができる。
本稿では、ことばの感性評価手法について解説し、商標評価への応用の可能性を提案する。ここにはきっと、商標のあり方を見直すようなポテンシャルがあると考えられる。
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