「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 9号 / 1217頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 論文と特許明細書はどう違うか |
著者 | 山内康伸 |
抄録 | 大学発明の特許出願が増加しつつある今日、論文に基づいて明細書を起草する機会が多いが、論文と明細書には求められるものが違うということを心得ておかねばならない。論文と特許明細書は、共に新しい研究成果を発表する手段として共通するが、根本的に相違する点も多々存在する。その相違点は、論文は新しい研究成果を1点でも明示すれば足りるのに対し、特許明細書は特許権の効力の及ぶ範囲を広くするために開示内容を多くする工夫が求められ、特許性を充分に主張するため従来技術との境界を明示する工夫が必要となっていることに起因するものである。かかる観点から特許明細書には、その各項目において特有の注意が求められる。 | 本文PDF |