「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 3号 / 389頁 |
論文区分 | 特集(訴訟・紛争関係の諸課題と今後の対応) |
論文名 | ネットワーク環境における著作権紛争と著作権制度の課題 |
著者 | デジタルコンテンツ委員会 |
抄録 | デジタルコンテンツ等の著作物をネットワーク上で利用する際は、著作権法に定める各権利や、権利制限、権利管理情報に関する規定等に留意する必要がある。一方、自己の著作件を侵害された場合、被侵害者は、差止請求にあたっては著作権者、著作物性、侵害行為等に係わる主張・立証を、損害賠償請求にあたって不法行為が存することについて主張、立証を行う必要がある。これに対する典型的な抗弁としては、利用許諾等があること、著作権法上の制限規定や権利濫用に該当すること等がある。なお、著作権侵害情報がネットワーク上を流通する際のプロバイダ等の責任については、プロバイダ責任制限法により送信防止措置や発信者情報開示に係る責任が制限される。また、ネットワーク環境における著作権制度を考える上で参考となる裁判例として、P2Pファイル共有による侵害事例、ウェブページのリンクや一時的複製を巡る論議、データベースやプログラムなどの機能的創作物に関する事例がある。本稿はこれを紹介し、課題等について述べる。 | 本文PDF |