「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 3号 / 303頁 |
論文区分 | 特集(訴訟・紛争関係の諸課題と今後の対応) |
論文名 | 知的財産訴訟の制度改正の概要と実効ある制度運用 |
著者 | 飯村敏明 |
抄録 | わが国では、平成15年から16年にかけて、知的財産権事件についての裁判の一層の充実・迅速化を図るための一連の法律改正が行われた。特に、平成16年に成立した「知的財産高等裁判所設置法」及び「裁判所法等の一部を改正する法律」は、(1)知的財産高等裁判所の創設、(2)侵害訴訟における無効の判断と無効審判の整理、(3)知的財産訴訟における専門的知見の充実、(4)侵害行為の立証の容易化という、知的財産権紛争の解決システムの根幹に関わる事項を定めた重要な法律である。ただ、これらの法律における改正事項は、詳細が法定されているわけでなく、実務運用に任された部分も少なくない。本稿では、新たな制度の下における、迅速な紛争解決に適切、有効な運用について言及することとする | 本文PDF |