「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 2号 / 171頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 大学特許の特徴と活用 |
著者 | 新井規之 |
抄録 | 大学研究成果の社会還元すなわち技術移転に注目が高まっている中、JSTがこれまで行ってきた事業を通じて得た知見から、大学特許の特徴及び有効な活用方法について考察を行った。大学特許は、研究分野が広範囲に及びかつ専門性が深いため充分な先行技術調査が困難であり、さらに追加発明の得られる時期の見極めが難しいなどの企業特許とは異なる特徴を有しているため、これらのことを踏まえた対応が今後の課題であるといえる。また、実施においては、これまでの実績から早期に企業との共同研究に持ち込むことが一つのカギとなることが明らかになったが、共同研究成果は不実施報償の問題や権利行使能力等を勘案すると、共有ということに拘泥せずにどちらか一方に権利を寄せることも一考の余地があるといえる。 | 本文PDF |