「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 12号 / 1815頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 産業デザインの米国における保護 |
著者 | ジョナサン・フーディス、フィリップ・シグノア、森昌康(監修)尾上友紀(訳) |
抄録 | 産業デザインは物品の装飾的または美的な様相である。この種のデザインは、物品の形状や表面のような3次元的な特徴、または図柄、線または色などの2次元的な特徴から成る。また、産業デザインは広範囲の産業製品や手芸品に適用されている。殆どの国において、法律による保護を受けるためには、産業デザインは視覚的な魅力が必要である。言うならば、産業デザインは主に美的な性質のものであり、それが適用される物品の実用的な特徴を保護するものではない1)。 米国においては、ごく一部の例外2)を除けば、産業デザインは知的所有権法の中の一つの法典によって保護される訳ではない。これは世界の他の地域、たとえば日本3)やEU4)では異なり、産業デザインは各々sui generis(独自の)保護の対象となっている。一方、米国法の下での産業デザイン保護を望む場合は、意匠特許、トレード・ドレス、および著作権といった異なるタイプの組み合わせによって保護しなければならない。本稿では、米国知的所有権法のこれら3つの側面の下で産業デザインを保護するための戦略について考察する。 |