「知財管理」誌
Vol.55 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 55巻(2005年) / 12号 / 1721頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | パテントプールの硬直性を克服した新しい集合ライセンス・システム―本格始動した3Gパテントプラットフォーム― |
著者 | 清水克則 |
抄録 | 第三世代移動体通信方式(3G)に関する必須特許に伴うロイヤリティ高額化を抑制し、3G規格の普及促進を図る3Gパテントプラットフォームが本格的に始動した。 技術標準に係る複雑な特許問題の解決策としてパテントプールが注目を集めるが、パテントプール方式は既存のライセンス契約の存在が考慮されないなどの硬直性がその弱点として指摘される。かかる硬直性は、ワンストップ・ショッピングを実現するためのいわば必要悪と考えられていたが、3Gパテントプラットフォームは、ワンストップ・ショッピングの利便性を保ちながら硬直性を克服した、新しい集合ライセンス・システムである。 本稿では、3Gパテントプラットフォームの概要、特にワンストップ・ショッピングを実現した共同ライセンス・プログラムの概要を紹介すると共に、今後の技術標準に係る特許のライセンスのあり方を展望する。 |
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