「知財管理」誌

Vol.53 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 53巻(2003年) / 11号 / 1707頁
論文区分 論説
論文名 我が国におけるサポート要件の導入の必要性及びその実務の在り方についての一考察
著者 南条雅裕
抄録 現在、我が国では、米国の記述要件・欧州の裏付要件に対応する新しい要件(サポート要件)の導入が検討されており、特許庁は平成15年7月14日に「『明細書及び特許請求の範囲の記載要件』の改訂審査基準(案)について」をパブリックコメントのために公表するに至った。本稿においては、欧米における記述要件・裏付要件に関する審決・判決をも踏まえた上で、我が国におけるサポート要件の導入の必要性及びかかるサポート要件が導入される場合における実務の在り方について分析を行う。より具体的には、サポート要件に関する「一応の立証」、「後発的立証」、「サポート要件と実施可能要件との関係」、「実施可能要件の類型化」、「侵害訴訟における明細書の開示の十分性」の問題について分析を行い、サポート要件の実務の在り方に関する提言を行う。また、併せて先般公表された改訂基準案について若干の考察を行う。
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