「知財管理」誌
Vol.46 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 46巻(1996年) / 3号 / 379頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 米国における仮出願制度 |
著者 | グレゴリーJ.マイヤー、森昌康(訳) |
抄録 | 米国において仮出願制度が1995年6月8日に施行された。仮出願制度は、米国内国民に国内優先権の主張を可能とするために導入されたものであり、仮出願の出願日から12ヶ月以内に、通常の特許出願をしなければならない。仮出願制度は、米国がいの出願人にとっても利点となる点がいくつかある。例えば、第102条(e)項及び(g)項に基づく先行技術としての基準日は、仮出願に基づく通常出願の出願日ではなく、仮出願の出願日となる。このため後願を排除できる可能性を高めることが出来る。また、第102条(b)項に基づく拒絶の機会を減少せしめることも可能となる。これらの仮出願の利点および欠点をも十分に理解して、状況に応じて仮出願をうまく利用していくことが肝要である。 |