抄録 |
本アンケートは平成4年4月1日から導入されたサービスマーク登録制度における特例期間のサービスマーク登録出願及び国際商品・役務分類に係る出願の実態、これら新しい商標登録出願の実体審査の状況、新法施行に関する制度上の問題等に関して、会員各位の忌憚のないご意見をお伺いすることを目的に実施したものである。本アンケートの実施に際しては新法施行後まもないことから、どの程度の回答が得られるか若干不安を抱いていたが、会員各位のご協力により466社より回答を得た。ここに厚く御礼申し上げたい。本アンケートの結果により、国際分類採用の主たる体系としての採用とサービスマーク登録制度の導入時における出願人側の出願手続き及びその後の対応状況の一端をみることができる。これによると、国際分類採用とサービスマーク登録制度導入が我が国の商標制度に与えた影響の大きさが窺え、特許庁などによる各種説明会の実施がなされたとしても、出願人側に多くの戸惑いや理解不足が残っていること、また「類似商標・役務審査基準」の改善及び審査実務における統一性などへの強い要求があることが明らかとなった。今後は、「類似商品・役務審査基準」の改善整備、公告された商標で類似商品・役務審査基準に例示のない新商品・役務リストの発行などについて強く働きかける必要があるとみられる。 |