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〈中国〉「中国法院知識産権司法保護状況(2017)」の統計情報

 中国最高人民法院により2018年4月19日,「中国法院知識産権司法保護状況(2017)」が公表され,知的財産権に関する裁判状況が報告された。地方各級人民法院における知的財産権 (専利権,商標権,著作権,技術契約,不正競争を含む)の第一審民事案件において,2017年に新たに受理した件数は201,039件(前年比47.24%増)であり,2017年に結審した件数は192,938件 (前年比46.37%増)であった。また,2017年の地方各級人民法院が新たに受理した知的財産権第一審民事案件の内訳としては著作権が最も多く,137,267件(前年比57.8%増)で全体の約68%を 占めている。著作権の次に多い案件は商標権であり,37,964件(前年比39.58%増)で全体の約19%を占めている。著作権,商標権と比較すると件数は少ないものの,専利権(特許,実用新案, 意匠を包括)は16,010件(前年比29.56%増)であった。なお,北京,上海,江蘇,浙江,広東の裁判所で提起された件数は,全国の裁判件数の70.65%を占めている。
 以上のように,近年,増加傾向であった地方各級人民法院における知的財産権の第一審民事案件数は,2017年に更に加速して増加したことが窺える。

(参考ウェブサイト)

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