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〈中国〉国務院機関改革

 2018年3月に開催された第13期全国人民代表大会で国務院機関改革案が提案され,可決された。この機関改革案には,中国知的財産に関連する体制の改革が含まれている。
 機関改革以前は,国務院直属の機関として,専利を管理する国家知識産権局(SIPO),商標を管理する国家工商行政管理総局,地理的表示を管理する国家品質監督検査検疫総局の3つの機関が 存在し責務が分散していたが,今回の機関改革案により,中国知的財産に関連する体制は以下となる(図1参照)。
  1. 国務院直属の機関として国家市場監督管理総局を設立
  2. 分散していた国家知識産権局(SIPO),国家工商行政管理総局,及び国家品質監督検査検疫総局の責務は,統合した新しい国家知識産権局(SIPO)に再編成
  3. 国家市場監督管理総局は,再編成された国家知識産権局(SIPO)を管轄

 このように,今後は再編成された国家知識産権局(SIPO)が,専利のみならず,中国知的財産における商標や地理的表示をも管理・監督することになるため,どのような影響がでるか動向を注視していく必要がある。なお,国家市場監督管理総局は,上記の他に独占禁止法も一括して管理・監督する。

(参考)
全国人民代表大会:国務院機関改革案
http://www.npc.gov.cn/npc/xinwen/2018-03/18/content_2050371.htm

(参照日:2018年4月25日)

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