「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 5号 / 601頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 中国特許出願における実験データ提出に関する 実務の実態および留意点に関する考察 |
著者 | 国際第3委員会 第1小委員会 |
抄録 | 中国特許出願に関する審査指南が、2017年4月1日改正され、出願日後に補足提出された実験データに関しても審査官は審査しなくてはならないとされた。これは2010年2月1日に改正された審査指南の規定から大きく方針が変わるものである。そのため、2017年4月1日の改正により、中国における出願日後に補足提出された実験データの実務に変化が起きていると考えられる。そこで本稿では、会員企業へのアンケート調査、中国特許事務所へのアンケート調査、およびケーススタディーを行うことにより、出願日以降に補足提出された実験データに関する実務の実態および留意点に関して調査した。調査結果から、補足提出された実験データの許容の可否と、可否に関するケーススタディーを紹介する。また、十分な実験データの用意が記載要件や進歩性の観点からは好ましい反面、先願主義の下では一日も早い出願が求められるところ、出願時点における必要な実験データと審査対応について述べる。 |
本文PDF |