「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 2号 / 192頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許権侵害訴訟における損害賠償額の 推定覆滅の主張立証に関する研究 |
著者 | 特許第2委員会 第2小委員会 |
抄録 | 特許権侵害訴訟において権利侵害が認定されたとしても、損害論の場面で侵害者からの推定覆滅の主張が認められることにより、損害賠償額が大きく減額されることがある。そのため、特許権者にとっては損害賠償額の予測が難しく、訴訟の提起を躊躇する一因となっている。一方、訴訟が提起された場合では、侵害者にとっては、どのような推定覆滅の主張をすれば減額へと結び付けられるか判然としないことが多い。 本稿では、主に侵害者による推定覆滅の主張が争点となった事件の裁判例の調査・研究をし、侵害者(被告)及び特許権者(原告)の双方の立場から、推定覆滅主張の対応について提案することを目的とする。すなわち、本稿では侵害者の立場からは損害賠償額の減額がされやすくなる主張・証拠準備の提案を、特許権者の立場からは、侵害者による推定覆滅の主張が否定されやすくなる主張・証拠準備の提案をする。 |
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