「知財管理」誌
Vol.72 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 72巻(2022年) / 1号 / 51頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | DSI(デジタル配列情報)と知的財産権 |
著者 | 医薬・バイオテクノロジー委員会 CBD対応ワーキンググループ |
抄録 | 生物多様性条約では、2010年に名古屋で開催されたCOP10で採択された戦略計画2011−2020(愛知目標)に続く目標である「ポスト2020国際生物多様性枠組」の議論において、DSI(デジタル配列情報)を生物多様性条約における利益配分の対象にするかどうかが、重要なテーマのひとつとして議論が活発になされている。各国においても利益配分の対象とすることに積極的な国もあれば、従来の考え方を維持すべきであるとの立場の国もある。また、特許制度の中に遺伝資源の開示義務を課している国では、DSIが遺伝資源の定義に含まれるとして、実質的にDSIの出所の開示義務を課している国もある。本稿では、各国のDSIに関する考え方及び特許制度との関係を明らかにする。 |
本文PDF |