「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 7号 / 974頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No. 518) |
論文名 | (NO. 518) ツイッターのシステム上生じる トリミングによる氏名表示権の侵害を認めた事例−リツイート事件最高裁判決− |
著者 | 杉浦健二 |
抄録 | 本判決は、著作権者に無断で投稿された画像ツイートをリツイートした場合において、リツイート者による氏名表示権の侵害を認め、リツイート者の発信者情報(電子メールアドレス)の開示請求を認容した事案である。本判決は同一性保持権については判断していないものの、同一性保持権の侵害を認めた原審の判断が確定したことから、今後、ユーザー投稿型コンテンツを取り扱うサービス事業者においては、氏名表示権及び同一性保持権に関する配慮が不可避となるものと考えられる。本判決の射程を検討するために、本判決の事案とは異なる複数の事例を設定し、それぞれどのような帰結となるかの検討を試みたうえで、サービス事業者において、今後、サービス利用規約や画像表示の仕様についてどのような見直しが必要となるかについても言及する。 |
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