「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 5号 / 674頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | EPO審査における 1st OAとしての口頭審理召喚に関する研究 |
著者 | 国際第2委員会 第2小委員会 |
抄録 | 2017年11月の欧州特許庁審査ガイドラインの改訂において、欧州特許庁の審査部門はサーチレポートに対する応答後に最初の拒絶理由通知として口頭審理の召喚状の発行を決定することが可能となった。上記ガイドラインが改訂されて間もないこと、また、実際に1st OAとして召喚状の発行を受けるケースが多くはないため、本改訂の運用実態および上記召喚状を受けた場合の対応方法に係る情報は十分ではない。本稿ではその運用実態を明らかにすることを目的として、2019年10月29日までの間に本運用が適用された55件を抽出し、欧州特許庁による召喚状の発行の傾向および召喚状の発行を受けた出願人の対応に関する動向調査を行った。さらに、召喚状が発行されながらも最終的に特許査定となった3件について、審査経緯を分析しながらケーススタディを行った。そして、一連の調査結果に基づいて、上記召喚状の発行を受けた場合における、権利取得に向けた実務上の留意点について検討した。 |
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