「知財管理」誌
Vol.71 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 71巻(2021年) / 1号 / 74頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | シェアリング時代の 知財制度・知財マネジメントに関する研究 |
著者 | マネジメント第2委員会 第1 小委員会 |
抄録 | 「所有(モノ)から利用による体験(コト)へ」の価値観の変化など社会的な潮流を踏まえ、遊休状態となっている資産を効率的に活用するシェアリングエコノミーが拡大しつつあり、その市場規模は2030年に少なくとも5兆円超になると予想されている1)。 しかし、シェアリングエコノミーに関して、知財の係わりを検討した研究は少ない。そこで本研究では、シェアリングエコノミーの現状を整理するとともに、シェアリングエコノミーの健全な発展を促すため、社会制度的側面と知財マネジメント的側面の2側面から課題を抽出し、知財の視点で考察した。社会制度的側面では、模倣品流通、訴訟リスク、ブランド毀損などの課題に対し、AIを活用した新たな仕組みを提案する。また知財マネジメント的側面では、シェアリング事業者と、製造業を中心とした従来ビジネス事業者とが連携し、相互のデータを利活用するための知財活動を提案する。 |
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