「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 9号 / 1194頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 近年における終局的差止の容認基準 (eBayの4要素テスト)に関する調査研究 |
著者 | 国際第1 委員会 |
抄録 | 2006年5月eBay最高裁判決以降、特許権侵害が認められた際の終局的差止の容認は、4要素テストを厳格に適用した上で判断されることになった。当委員会は、2014年にeBayの4要素テストに関する終局的差止の容認基準について研究した論説を発表した。その後、最新の容認基準がどうなっているかを確認するために、2015年以降の連邦巡回区控訴裁判所(以下、CAFC)の判決を確認したところ、2015年の判決において、第1要素について、新しい容認基準が追加されたことが明らかになった。そこで、本稿では、終局的差止に関するeBayの4要素テストについて、近年の4要素テストの適用状況について分析を行い、最新の終局的差止の容認基準を明らかにすると共に、特許権者側・被疑侵害者側双方の視点において、実際の事件における主張・抗弁を検討する際の参考となる提言を行うことを目的とする。 |
本文PDF |