「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 5号 / 639頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | AIビジネスの最前線からお送りする「AI・データの利用に関する契約ガイドライン(AI編)」の概説 |
著者 | 柿沼太一 |
抄録 | 2018年6月15日、経済産業省によって「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」が策定された。この「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」の「AI編」(以下AIガイドラインという)においては「データを保有しているユーザがAI開発技術を有しているAIベンダに対して、保有データを利用したAIの開発を委託する」という典型的な開発パターンにおける、契約締結交渉ポイントや具体的な契約条項について紹介をしている。本稿においては、AIガイドラインをもとに、通常のシステム開発とAIソフトウェア開発の違いや、それに伴う契約条項の留意点を解説する。また、解説に加えて、通常のシステム開発では可能であったベンダによる性能保証やベンダの損害賠償責任の定め等について、AI開発契約においては契約実務上どのような対応が可能なのかについても提案・紹介する。 |