「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 4号 / 573頁 |
論文区分 | 特集(特集:つながりと知財 第3部 価値を見出す) |
論文名 | 知財とブランド─知財部門がブランド戦略において担うべき役割─ |
著者 | 田中洋 |
抄録 | 本論文の目的は、企業・組織の知財部門や知財担当者がブランド戦略に貢献するために何をなすべきかを明らかにすることである。ブランドという考え方は日本の企業社会に浸透したにも関わらず、共通した理解が確立されていないのが現状である。知財部門や知財担当者はブランドをめぐる状況の変化を理解し、企業のブランド政策について積極的に関与する必要がある。ブランドは商品に関する「認知システム」と定義できるが、顧客に覚えられ、想起され、反応されるような強いブランドに商標から転換できるかどうかが課題である。また、企業内に、知財担当者、マーケティング担当者、広報担当者、さらにはトップレベルのマネジメントとが4者で定期的にブランドに関する会合=ブランドマネジメント委員会を持つことを提案した。知財部門が企業内でもつ機能として、(1)保護機能、(2)運用機能、(3)育成機能、(4)活用機能があり、特に(3)と(4)が今後、知財部門が担うべき分野である。 |
本文PDF |