「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 3号 / 400頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 39) |
論文名 | (No. 39) [米国]最も広い合理的解釈を巡る対立と規則改正 |
著者 | 河野英仁 |
抄録 | 米国における審査、及び、権利付与後に特許の有効性を判断するレビュー手続きにおいては、クレームの文言を最も広く合理的に解釈する「最も広い合理的解釈(Broadest Reasonable Interpretation)が採用されていた。これは特許権侵害訴訟において原則として明細書及び審査経過を基にクレーム解釈を行うPhillips基準とは対立するものである。最も広い合理的解釈の下では、クレ ーム文言が出願人が意識している以上に広く解釈されることが多く、その結果、新規性または進歩性が否定される可能性も高くなる。 本稿ではクレームの文言「結合された(coupled)」の最も広い合理的解釈が争点となったIn re Power Integrations事件及び同様の点が争点となった近年の事例を解説すると共に、これらの争いに終止符を打つべくなされた2018年11月13日施行の規則改正の内容について解説する。 |
本文PDF |