「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 3号 / 330頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 日本における意匠調査のプロセスと留意点─意匠調査の「縦軸」と「横軸」を意識して─ |
著者 | 恩田誠/森有希 |
抄録 | ブランド戦略やイノベーション創出におけるデザインの役割が見直されている。意匠制度の利用目的も、単に製品形状を保護するのみにとどまらず、ブランドを育成、保護するような商標的活用や、機能的形状の保護を図るための特許的活用が行われ、出願戦略が多様化している。 このような状況のもと、他人の意匠権を侵害することなくデザイン開発を行うためには、意匠制度への理解を深めるとともに、他法域との境界領域も意識しながら調査を行う必要がある。 その一方で、企業や特許事務所における意匠実務者の数は決して多いとはいえず、特許や商標に比べると、意匠調査に関する情報の蓄積や共有化が十分に行われているとは言い難い。 そこで本稿では、主に意匠実務者にとって有用な情報となることを意図しつつ、意匠調査の基本プロセスを提示するとともに、各プロセスにおける実務上の留意事項を整理した。 |
本文PDF |