「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 9号 / 1200頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 音楽的要素のみからなる音商標の識別力について─提出された証拠に着目して─ |
著者 | 藤本一 |
抄録 | 新しいタイプの商標の登録が認められるようになって以降、音商標は、すでに220件が登録されている(本稿執筆(平成30(2018)年3月29日)現在)。しかしながら、音楽的要素のみからなる商標の登録例は、ごく少数に止まる。音楽的要素のみからなる商標は、原則として識別力を欠き、使用による識別力の獲得を主張・立証しなければ登録できない、とされているためである。本稿では、登録された3件の音楽的要素のみからなる商標の審査で提出された証拠について検討する。個別具体的な審査事例の検討であるから、一般論を導くことは困難ではあるが、特許庁による審査・登録の運用の現況を確認する手がかりとなれば、幸いである。 |
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