「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 4号 / 525頁 |
論文区分 | 特集(知財のターニングポイント) |
論文名 | ターニングポイントを迎えている商標・意匠制度とその活用 |
著者 | 熊谷英夫 |
抄録 | 第4次産業革命を契機とし、時代は激しい変化の渦中にあり、デジタル技術の進展により産業構造も大きく変わりつつある。このような変化の時代において、日本企業の競争力のコアは、特許から商標、意匠などにシフトしてきているという意見もある。これに歩調を合わせる形で、日本では商標法が改正され、ネーミング以外の「音」、「色彩」などの新しいタイプの商標や、地域ブランドなどの地域団体商標を商標権で保護することができるようになり、デザインにおいても日本企業の競争力強化に向けた検討が進められる時代となった。また、中国においても意匠権を活用した模倣品の取締りを強化する動きがあり、まさに商標、意匠の分野においても、特集号のテーマである「ターニングポイント」のときを迎えている。そこで、企業の競争力を支える「こだわり」をキーワードに、日本の商標、意匠制度の最新の動向、並びに中国での意匠権活用の実態を取り上げ、商標、意匠制度の活用と今後の展望につき解説する。 |
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