「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 3号 / 341頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 裁判所におけるサポート要件判断に関する考察 |
著者 | 特許第2 委員会第1 小委員会 |
抄録 | サポート要件は、実務者にとって、文献等の証拠との対比に基づいて判断される新規性や進歩性と比較して予見性が低い特許要件と言え、裁判所のサポート要件の判断思考を実務者が理解することは重要と考える。そこで本研究では、裁判所におけるサポート要件判断の動向、特許庁と判断が異なった事件、サポート要件の判断基準と発明の課題の認定の傾向を分析した。裁判所におけるサポート要件判断の動向は、サポート要件を満たすと判断する割合が増加傾向にあることが分かった。裁判所と特許庁とのサポート要件判断は概ね一致しているが、判断が異なった事件では裁判所がサポート要件を満たすと判断した事件が多いことが分かった。また、裁判所によるサポート要件判断では、技術分野やパラメータ発明であるか否かに依らず、知財高裁大合議「偏光フィルムの製造法」事件の判断基準が広く採用されていることが分かった。 |
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