「知財管理」誌
Vol.68 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 68巻(2018年) / 3号 / 331頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 植物品種の育成者権行使に関する考察 |
著者 | 櫻谷満一 |
抄録 | 本稿は、なめこの「育成者権侵害差止等請求控訴事件」(平成27年(ネ)第10002号)を事例に、植物品種の育成者権侵害訴訟における現物主義や二段階立証の採用は、育成者権の権利行使を極めて難しくするという問題を提起するとともに、その適用範囲は、訴訟の過程において、(1)比較可能な現物が存在すること、(2)同一条件下での比較栽培が可能なこと、(3)比較栽培において特性の比較が可能なこと、の条件を満たす場合に限定せざるを得ないことを指摘した。さらに、侵害事件における従属品種であることの立証の困難性について論じた。 |
本文PDF |