「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 9号 / 1345頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | PCT国際段階と五極国内段階における先行技術文献調査に関する考察 |
著者 | 国際第2 委員会第3 小委員会 |
抄録 | 特許協力条約(PCT:Patent Cooperation Treaty)に基づく国際出願(PCT出願)の国際調査報告(ISR:International Search Report)は、国内段階への移行要否判断や移行国の選定に際し重要な判断材料の一つである。当小委員会では、2008年以降、ISRの有用性を把握するため、日米欧中を対象として特許性判断や先行技術文献の共通性等の調査・分析を行ってきた。この度、当小委員会は、近年の知財状況の変化に鑑み、ISRの有用性について、より包括的且つアップデートされた情報を提供するため、日米欧中韓の五極に対し上記と同様の調査・分析を行うとともに、PCT協働調査の将来の運用開始を見据え、五極による先行技術文献調査の実態について新たな観点に基づく分析を行った。分析により、PCT国際段階と五極国内段階との特許性判断及び先行技術文献の共通性について最新の情報が確認できた。また、五極それぞれが国内段階で実施する先行技術文献調査の実態及び有効性が定量的に明らかになったので、その結果を報告する。 |