「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 6号 / 841頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許情報のオープンデータ化─USPTOの取り組みを中心に─ |
著者 | 栗原潔 |
抄録 | 再利用可能なデータを自由に流通させることで価値を得る「オープンデータ」の考え方に注目が集まっている。特許制度の目的のひとつが発明の公開にあることから当然に特許関連情報においてもオープンデータの思想はきわめて有効である。USPTO(米国特許商標庁、United States Patent and Trademark Office)は長きにわたりオープンデータ戦略を積極的に推進しており、単なる公報の公開に留まらず、審査経過情報や訴訟関連情報を含めた多様な情報を、リアルタイム性が高く、再利用が容易な形式で無償提供し、自由な利活用を推進している。これらのオープンデータを活用した革新的な民間企業の事例も出現しつつあり、特許関連データの付加価値をさらに高めている。これらのオープンデータ化の事例に学ぶべき点は多いと思われる。 |
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