「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 6号 / 809頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 存続期間が延長された特許権の効力に関する知財高裁大合議判決 |
著者 | 医薬・バイオテクノロジー委員会 |
抄録 | 2017年1月20日、知的財産高等裁判所の大合議体は、医薬品についての延長された特許権の侵害差止請求控訴事件において、特許法第68条の2に規定される延長された特許権の効力について判断を下した1)。本件は、2016年3月30日の東京地方裁判所による判決2)の控訴審である。先行する2件の知財高裁判決3)では、延長された特許権の効力について、傍論として見解が述べられていたが、本件判決では、延長された特許権の効力は「政令処分で定められた「成分、分量、用法、用量、効能及び効果」によって特定された「物」(医薬品)だけでなく、これと医薬品として「実質同一なもの」にまで及ぶと判断した。また、「実質同一なもの」に含まれる4つの類型が典型例として例示された。本稿では、本判示内容をいち早くわかりやすく紹介する。 |
本文PDF |