「知財管理」誌

Vol.67 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 67巻(2017年) / 5号 / 663頁
論文区分 論説
論文名 USTR「スペシャル301条報告書」と監視対象国の知的財産権保護の状況─中南米諸国とASEAN諸国を中心に─
著者 清水亘
抄録  USTR(Office of the United States Trade Representative:米国通商代表部)が毎年発表する「スペシャル301条報告書」(Special 301 Report)は、知的財産権保護や市場アクセスに懸念のある国を米国が特定し、その状況を報告するものである。「スペシャル301条報告書」の監視対象国には、中国、インド、ロシア等世界中の国々が列挙されているが、近年、新たな市場として日本企業の注目を集めている中南米諸国やASEAN(Association of Southeast Asian Nations:東南アジア諸国連合)諸国も含まれている。中南米諸国やASEAN諸国は、いずれも、国を挙げて知的財産権保護に取り組んでいるが、十分な成果を上げられていないことも多い。そこで、本稿では、「スペシャル301条報告書」の概要について紹介するとともに、ASEAN諸国と中南米諸国における知的財産権エンフォースメントの状況を、代表的な国について紹介する。
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