「知財管理」誌

Vol.67 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 67巻(2017年) / 4号 / 480頁
論文区分 特集(第4次産業革命と知財)
論文名 人工知能コンテンツ─それはビジネスと知的財産権をどう変革するか─
著者 福井健策
抄録  人工知能(AI)によるコンテンツやサービスの自動生成は既にビジネスとして大きく広がっている。それらは、生成スピードや膨大性のほか生成経路の複雑化などの特徴を持ち、表現やビジネスのあり方に多大な影響を与える可能性がある。その知的財産的保護は、(1)学習用データ、(2)アルゴリズム、(3)学習ノウハウ、(4)学習済みモデル、(5)AI生成コンテンツのそれぞれについて、著作権・特許権・営業秘密・契約による保護など新たな問題を提示しており、世界に先駆けて内閣府知財本部などでの議論が始まっている。それは常に、イノベーションのための投資の保護と、一方で成果物への自由なアクセスを守ることによるイノベーションの促進の、最適バランスを持って語られるべき問題である。
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