「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 2号 / 152頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 機能的クレームに対する明細書の記載要件の日米比較−日本的実施例の記載では米国が定める記載要件を満たしていない可能性について− |
著者 | 吉田哲/緒方大介 |
抄録 | 日米ともに機能的クレームは認められる。しかし、機能的クレームに要求される記載要件は、米国の方が日本よりも要求する程度が高いのではないか。そのため、日本で記載要件を満たしている明細書であっても、米国では記載不備とみなされる可能性があると考える。本稿では、機能的クレームに要求される記載要件について、既存の日米研究を紹介し、日米の規定の比較を行う他、米国で記載不備が認められた判決を紹介し、筆者らが米国の記載要件が日本よりも程度が高いのではないかとの心証を持つに至った理由を説明する。そして最後に、記載不備のリスクを減らすための米国出願への対応方法を具体的に紹介する。 |
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