「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 8号 / 1019頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No. 461) |
論文名 | (No.461) 特許法102条2項に基づく損害額の算定における控除される経費 |
著者 | 高橋元弘 |
抄録 | 本件は、特許法102条2項に基づく損害額の算定において、侵害品の売上高から侵害品の製造のための金型製作費用が控除されるか否かで、原審と控訴審とで損害額の認定が異なった事案である。この損害額の算定にあたって、固定費のうち売上高からの控除が認められる範囲は事案によって異なるところ、金型製作費用の一部の控除を認めた控訴審の判断は裁判例の趨勢に従うものであり、売上高から控除される固定費の範囲を判断した一事例として参考となる事案である。 |
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