「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 5号 / 657頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No.446) |
論文名 | (No.446)品質等表示における誤認性の判断基準 |
著者 | 松村信夫/永田貴久 |
抄録 | 本判決は、脱臭装置の販売者が行った脱臭のメカニズムに関する説明の一部につき化学的な概念と相違することを理由として、品質等誤認惹起行為(不正競争防止法2条1項13号)に該当するとした事例である。近時同種係争が増加しつつあるが、品質等表示に関する誤認性の有無の認定は事案によって一定せず、安定性に欠けるきらいがあった。本判決は、誤認性判断に関する一般的な基準を示したうえでこの基準に従い個々の表示に関して誤認性の有無を判断しており、今後の実務においても参考となる。 なお、本稿では品質等誤認惹起行為に関する主要な判例を表示の内容によって分類し、各々の類型について判例の一般的な傾向を分析するとともに、景表法上の不当表示規制に関する最近の傾向も踏まえて、品質等表示に関する実務上の留意点について言及した。 |
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