「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 3号 / 359頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 川上・川下企業間での部材と完成品に係る共有特許と消尽 |
著者 | 村田真一 |
抄録 | 材料メーカーと部品メーカー、部品メーカーと製品メーカー間など、いわゆる川上・川下企業間での共同研究は、製品開発の効率化や各企業の負担軽減のために昨今よく行われており、それに基づく成果の共同出願もなされているようである。これに関連して、消尽・黙示の実施許諾等については、既に論文等で解説されているが、「部材のクレーム」とそれを用いた「完成品のクレーム」の両方が記載されている特許を、川上企業と川下企業が共有している場合について言及している文献は見受けられない。そこで本稿では、国内消尽、特に部材の譲渡と消尽についての判例や学説の状況を確認し、共有特許と消尽についても検討を加えた上で、仮想事例に基づき川上企業・川下企業の実務上の対応についての考察を行った。 |
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