「知財管理」誌
Vol.63 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 63巻(2013年) / 4号 / 509頁 |
論文区分 | 特集(知財立国10年,成長戦略に寄与するこれからの知財) |
論文名 | 進化する米国知財ビジネスの実態と将来,そして日本の対応 |
著者 | ヘンリー幸田 |
抄録 | 1980年代初頭、それまでのアンチ・パテント傾向を廃し、プロ・パテント政策に大きく舵 を切った米国には、次々に新たな知財ビジネスが誕生した。パテント・マフィア、トロール、アグリ ゲーター、オークション等、従前には見られなかった知財に関する業務形態は、新たなビジネス・モ デルとして捉えることができる。 これらの現象を引き起こした要因は、第一に、プロ・パテント政策を背景に知財(特に特許)の経済 的価値が急上昇したこと、第二に、不動産、株式に代わる新たな投資対象と見た金融界、投資家等、そ れまで知財の世界と無縁であった新しい人材の参入であろう。彼らは新たな風を知財の世界に吹き込ん だ。そして彼らによって創成された知財ビジネスは、またさらに進化を続けているように思われる。 本稿は、これらの知財ビジネスの実態を一つ一つ検証し、それらの将来を予測し、さらに日本企業 としての対応について論ずることを目的とする。 |
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