「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 9号 / 1403頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 米国重要判決の概要(5)−Therasense連邦巡回控訴裁判所大法廷判決− |
著者 | 今泉 俊克 |
抄録 | Therasense大法廷判決においては、特許庁に提出されなかった情報の「重要性」と米国特許庁を「騙す意図」により不正行為(Inequitable Conduct)があったか否かを判断する手法が確認された。しかし、不正行為の主張が裁判で過度になされることにより訴訟を長引かせ、また複雑にするといったことを防ぐため、連邦巡回控訴裁判所は、「重要性」を証明するための基準を「but for」基準へ、そして「騙す意図」を証明するための基準を「knowing and deliberate」基準へ引き上げた。 |