「知財管理」誌

Vol.61 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 61巻(2011年) / 9号 / 1389頁
論文区分 資料
論文名 PPHやPCTを利用した特許出願に関する日米欧三極審査比較分析−審査の品質向上に向けて−
著者 特許庁調整課品質監理室,審査企画室
抄録  世界の特許出願件数が増加する中、日本国特許庁は特許審査ハイウェイの整備・普及や特許協力条約の活用促進により、企業の海外での円滑な権利取得を支援するとともに各国の審査負担の軽減に向け海外特許庁との協力を推進してきた。これらの仕組みは、特許庁や国際調査機関が行った審査やサーチの結果に対する信頼に基づき、他の特許庁がその結果を利用して審査を行う仕組みである。そこで日本国特許庁は、審査やサーチの結果がどのように利用され、また、利用の前提となる信頼性の改善のためにどのような方策を採り得るのかを分析するための調査を行い、日米欧の三極会合を通じて課題の共有、取組の提案を行ってきた。企業活動がより一層国際化していく中で、日本国特許庁は、検索環境の整備、品質監理、各特許庁間での審査実務の相互理解といった取組を通じて、国際的に安定した権利設定のための施策を推進していく。
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