「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 9号 / 1289頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 費用対効果を考慮した特許コスト戦略 |
著者 | 宇佐見 弘文 |
抄録 | 知的財産関連に必要な費用(経費、コスト)の中で、調査、係争及び特許関連が高額になると言われている。そして、調査関連の費用は外部(機関)への調査依頼を内部(企業内)での調査に変えることにより、また係争関連の費用は事前に係争を回避する対策を内部で十分に実施することにより、それぞれ相当の費用を抑制することができる。しかし、特許関連の費用については、国内外の特許出願や権利の活用・維持等に関して外部(特許事務所など)への依頼が必須な場合があり、外部に支払われた費用に相応しい効果(目的の達成)が得られているか否かを慎重に検討する必要がある。本稿では、外部依頼の必要性判断を含めて、費用に見合った効果を得るための特許戦略に言及することとする。また、特許関連費用には内部で発生する費用も含まれることから、内部費用の効率的な活用についても実務上の観点から記載する。 |
本文PDF |