「知財管理」誌

Vol.61 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 61巻(2011年) / 6号 / 887頁
論文区分 資料
論文名 中国特許訴訟における挙証問題についての議論
著者 李  中奎、金   丹(訳)
抄録  知的財産権の意識が益々高まるなか、特許の出願件数が増えつつあり、特許権の無効宣告請求や訴訟案件も日増しに増えている。特許権の無効宣告と特許権侵害の訴訟過程は、即ち訴訟当事者の双方が証拠を挙げて自己の主張を証明する過程である。このような過程では、関わる証拠が多種多様であり、証拠を得る過程も千差万別である。その中でも出版物の公開日の確定と方法特許権利侵害紛争での挙証責任問題の処理は、訴訟実務において難しい問題である。筆者は、出版物の公開日の確定問題については正式出版以外の他の公開ルートも十分に参考し、場合によっては蓋然性の原則を用いて認定を行う必要があると思料し、挙証責任の転換問題については、それに相応しい審理手続きをもっぱら設ける必要があると思料する。
 なお、本原稿は中国の「発明と特許」誌1)に掲載された論説の翻訳文である。
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