「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 5号 / 625頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | コンパニオン診断を保護する特許出願の日米欧における審査実務の研究 |
著者 | バイオテクノロジー委員会第2小委員会 |
抄録 | コンパニオン診断は、患者の病状や体質に応じた個別化医療の実現という患者利益及び医療経済への貢献をもたらすとともに、製薬会社にとっては臨床試験の早期段階での有効性・安全性の見極めが容易となるため新薬開発の成功確率の上昇が期待されるという点でも注目すべき技術である。しかし、コンパニオン診断の発明を保護するためのクレームドラフティングも含めた特許出願戦略の策定については、コンパニオン診断の発明を保護する特許出願がなされてから日も浅く、判例の蓄積も少ないことから、その多くは今後の検討に委ねられているといっても過言ではない。そこで、本稿ではこうした検討の足掛かりとして、コンパニオン診断に関する出願に対してどのような審査判断がなされているのか調査するとともに、権利取得上の注意点についても考察した。 |
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