「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 4号 / 505頁 |
論文区分 | 特集(グローバル経営時代における知財管理) |
論文名 | グローバル化時代の模倣品対策−エンフォースメントを中心に− |
著者 | 中山 健一 |
抄録 | 経済活動がグローバル化したことに伴い、模倣品・海賊版の流通もグローバル化している。 そこで、本稿ではグローバル化した模倣品の流通に対する対策について権利行使を主として概観した。 現時点では、模倣品の大半が中国で製造され、同国内で消費されるのみでなく、米国、欧州、日本、台湾、その他の国へ中継国を介して輸出されている。このような状況下では、真正品の売上低下やブランドイメージの低下といった模倣品による被害を各国で効率よく防止するためには本社知財部を基点として組織的な対応が必要となる。また、限られた人的資源及び予算での活動となると個々の模倣品対策に優先順位をつけることも必要となる。 また、中国を中心とした主要国の模倣品に対する権利行使等の概要を把握しておくことも必要となるし、ACTA等の最近の動きについても把握しておくことが肝要となる。 |