「知財管理」誌
Vol.61 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 61巻(2011年) / 10号 / 1457頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 健全な知財への挑戦−知財アウトカム・ストラクチャリングで事業に勝てるのか− |
著者 | 菊池 純一 |
抄録 | 知財クリニックの治療事例を踏まえて、まず、「健全な知財をどのように想定しているのか」について説明する。次に、「知財アウトカム・ストラクチャリング」という新規なアイディアを説明する。このアイディアが、閉塞感を持ちながら競争をしている企業にとって、あるいは、新たな戦略的事業展開を画策している者たちにとって、少しは役に立つだろうと期待している。健全な知財の基本は、「可視化された知財パッケージによる収益増大ではなく、まずは、適正な与益の増進を持続的に統括すること」である。それによって、知財の健全性が保たれると考える。残念ながら現時点では、健全な知財が事業に勝てることを保証しているかどうかは検証できてはいない。しかし、挑戦する手ごたえはあるので、これまでの経験を論説にまとめることにした。 |
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