「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 5号 / 551頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No.364) |
論文名 | No.364 不正競争防止法における周知性の立証―アンケート調査結果等により靴の図柄の周知性が否定された事案― |
著者 | 青木博通 |
抄録 | 本件は、被告(Y)の靴(スニーカー)の「2本のくの字」状の図柄の使用が、原告(X)の靴(サッカーシューズ等)の「2本のくの字」状の図柄との関係で、不正競争防止法2条1項1号に該当するか否かが問題となった事件である。裁判所は、Xの靴の「2本のくの字」状の図柄の周知性がYの顧客層に及んでないとして、周知性を否定し、請求を棄却した。周知性否定には、Yのアンケート調査結果が斟酌された。 本稿では、周知性の要件がどのように解釈され、アンケート結果がどのように周知性否定に作用したかについて解説する。 |
本文PDF |